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10回目 |
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感情に任せて怒っていないか 〜子育て支援のための両親調査 VOL.5 |
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かわいい孫娘へ
メール有難う。日本は猛暑だそうですね。あなたも赤ちゃんも寝苦しくて寝不足になっていないかしら。
ぐらんまは今グランパと一緒に、北極圏を航海中です。このツアーでは、本当に北の果てまで行くのですが、今日がその日で、3時間後に氷の海に入る予定です。
ここは夏の4ヶ月間(4月から8月の終わりまで)日が沈みません。日没が夜中の12時、日の出も夜中の12時で24時間明るいので、夜寝ても何かお昼寝しているような気持ちです。今朝起きがけに、マグダレンフィヨルドという美しい入り江に入りました。両側に沢山の氷河が水際まで押し出していて、カメラ狂いのグランパは大喜びでした。
あなたもいつか来られるといいですね。
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両親調査 第六項目 怒りの感情をコントロールしているか
こんな静かな光景を見ながら、怒りの管理の話をするのはおかしいのですが、赤ちゃんにとって、パパやママがどのような時にどのような行動をとり、どのように自分に対応してくれるか「予期出来る」ことが、今までずっと強調してきた「保護者が安全の基地となる」ということで、愛着形成のための第一条件となります。子どもが同じ事をしているのに、今日は大声で叱り、次の日はニコニコするなど保護者が自分の感情のおもむくままに接していたら、子どもはどう判断して、どう行動したらよいのでしょう?子どもたちは親の言うことから学ぶのではなく、親の行動から学びます。「いくら言い聞かせても、この子は分からないのです」という親御さんは、夫婦関係や、他の大人との付き合いで、どのように行動をとっているか反省しなければなりません。多分子どもに言っていることと反対のことをしているのではないでしょうか。
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両親調査では怒りの管理について、「あなたはどんな時に怒り、怒った時に何をしますか?」「人に当たりますか、物に当たりますか、怒鳴りますか、泣きますか、黙ってしまいますか?」「怒った後、どのように仲直りしますか?」などと質問されます。私たちの怒った時の行動は、両親調査の第一の項目である、「どのように育てられたか」に関連します。子どもの小さないたずらや、口答え、泣き声、兄弟喧嘩などにすぐにイライラしたりカッとなったりするのは、自分の親から受けた対応に関係があることが多いといわれています。自分の口から出てくる叱り声や怒りの言葉が自分の父親や母親の言葉と同じであることに気が付いたら、カッとしてすぐに行動することから、「なぜ私はこれにカッとなるのだろう」と考えましょう。
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そして感情を抑えて、静かな声で、子どもを諭したり、教えたり、指示したりするようにしましょうね。夫婦間の争いの時も、なぜ静かに話し合えないのか考えて下さい。どんな時に怒りの感情が出てくるのか、それが自分の成育歴とどう関係があるのか。私たちの否定的な感情の芽は往々にして私たちの幼少時代にあるものですから。それとパパに言って下さい。男性の怒鳴り声が、子どもにとって一番恐ろしく、トラウマ(こころの傷)になるのですよって。
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