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11回目 |
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赤ちゃんの発達を急いでいないか 〜子育て支援のための両親調査 VOL.6 |
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かわいい孫娘へ
夏休みに家族みんなで海に出かけた時の写真が届いたわ。日に焼けて楽しそうね。どうもありがとう。
ぐらんまは北極の氷の原を見てきましたよ。北極の冬の寒さに海水も凍って、北極海を覆うのです。「世界の屋根」とか「氷の帽子」と呼ばれているところです。今は夏なので氷原の端は少しずつ解けて、小さな塊となって船の周りに漂っていました。今はノルウェイの島、スピッツゲルゲンに向けて航海中です。面白いことにこの北の果てにある島は昔々の大昔は南極の一部だったそうで、非常に長い時間をかけて南極を離れて赤道を通り、この北の果てまで流れ着いたのだそうです。このようなゆったりした地球の時間を学ぶと、なぜ毎日あくせくとして生きていくのかとおかしくなります。子どもの成長も、もっとゆったりと、一人ひとりの長所や興味を見定めて、それを伸ばしてあげるような育て方をしたいものですね。
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両親調査 第七項目 赤ちゃんの発達に対する期待
両親調査にも「あなたの赤ちゃんはいつ頃歩きだすと思いますか?もしその頃に歩かなかったら、いつ頃から心配しますか?」という子どもの成長に対する両親の期待を調べる項目があります。
赤ちゃんの発達には個人差がありますが、他の赤ちゃんが10ヵ月で歩き出したら「なぜうちの子は?」と心配するお母さんがいます。赤ちゃんは特別な障害がない限り、大体10ヵ月から15ヵ月ぐらいまでに立ち上がり伝い歩きを始めます。兄弟でも一人ひとり違うので、比較して気をもむ必要はありません。無理に立たせたり、歩けないのを叱ったりしないでくださいね。
でも15ヶ月たっても立ち上がらなかったら、何か障害があるのかもしれません。日本では定期的な発育の検診がありますよね。ぜひそれを利用してください。
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この項目では「いつ頃オムツがとれると思いますか?オムツが取れなかったらいつ頃から心配しますか?」とも質問します。子どもの発育段階に対する知識がどの程度あるか、心配性で、無理にトイレトレーニングを強要しないか調べるのです。子どもの発育には個人差があること、教科書通りにはいかないことを覚えておいてね。
さらに、赤ちゃんをどのくらい泣かせておくかも聞かれます。今から20年ほど前には、赤ちゃんが泣いても「肺を強くするために少しぐらい泣かせておいても良い」と言われました。
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でも今は、そうではありません。「泣く」のは赤ちゃんの言葉で、泣くことでしか意思表示が出来ません。ですから泣き方から何を欲しているのか悟ってあげましょう。多分もうあなたは「この泣き方はお腹がすいた泣き方」「これはどこか痛い時」「これは眠い時」など、良く分かっているでしょうね。赤ちゃんが欲していることをすぐにやってあげることで、あなたの赤ちゃんは「あー分かってもらえた。私にはお母さんを動かす能力があるのだ」と自信を持ち、満足させてくれたあなたを信用して、愛着を深めていきます。赤ちゃんが泣いて、それに応えてあげるのは最初の「会話」なのですよ。
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やはり20年前までは、「赤ちゃんが泣いてすぐに抱くと抱き癖が付く。甘やかさないために、出来るだけ抱かないように」などと注意されたものです。でもこれはとても悪い忠告でした。赤ちゃんは抱かれることで安全感・安心感を得るのです。他の誰が抱いても泣きやまない時、あなたに渡すと、赤ちゃんはあなた特有の抱き方、あなたの匂い、あなたの声を認めて「あー安心!」とピタッと泣き止みますね。やっぱりママでなければ・・・。パパさん、こういう時に嫉妬しないでくださいね。乳児期はママが主役なのです。でも1歳を過ぎたらパパが主役になる日がやってきます。今はママの手助けをしながら、少しずつ愛着関係を作っていってください。
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