はぐりぃ らぶりぃ

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成長をうながす遊び
名前ボール ニュースボール 振って振って
下へ、上へ、もぐれ 1から5まで 人間メリーゴーランド
小さなエンジン チームで発射 びっくりパラシュート
涼しいそよ風が吹いてくる 壊し屋ボール サイモンが言った
協力的椅子とりゲーム 大波・小波ジャッブーン
1 名前ボール

あぐらをかいて輪になって座ります。

やわらかいボールを用意し、それを「名前ボール」として、手渡しして回します。

名前ボールをもらった子どもは自分の名前を、自由に、感情を込めて言います。例えば幸せな気分であれば元気良くうれしそうに、内気なら静かに、疲れているなら大きくあくびをしながら自分の名前を言います。

他の人は、名前を言った人と同じようなトーンで名前を言い返します。

名前を言わない子どもがいたら、大人は名前を言うのをみんなで手伝っていいかを聞きます。それでも言わない場合は「自分の気持ちをグループに伝えてありがとう」と言い、「あなたがグループの中にいてくれてとてもうれしい」と言います。

2 ニュースボール

みんなで輪になって座ります。

軟らかいボールを用意し、それを「ニュースボール」と位置づけ、手渡しして回します。

ニュースボールが回ってきたら、自分に関するニュースをグループに伝えます。自分が最近したこと、自分が好きなこと、自分に起きた出来事、好きなテレビ番組、朝なにを食べたかなど、自由に選択できます。

何も言いたくない人は「ニュースなし」と言うことができます。その場合は「ニュースがないって、良いニュースだよ!」と伝えてあげてもいいでしょう。

3 振って振って

輪になってシートの端を持ち、みんなで揺らします。

揺らしている間、大人は「振って振って、振って振って、振って振って」と言い、ジェスチャーもつけた「スト〜〜〜〜ップ」を合図にやめます。いろいろな揺らし方で楽しみます。揺らし方のアイディアがある子どもには、「やってみて」と頼みましょう。

4 下へ、上へ、もぐれ

輪になって立ち、シートの端を持ちます。

「下へ」のかわりに大人が「下へ、上へ、下へ、上へ、下へ、上へ…」と言うのにあわせて、シートを下ろしたり上げたりします。

大人が「もぐれ!」と言ったら、一斉にシートの下にもぐります。海の下のスキューバーダイビング、洞窟探検など、様々な空想の旅を設定しましょう。時間があれば子どもたち全員が順番に「上へ、下へ、上へ、もぐれ!」と号令をかける役をやるようにします。

5 1から5まで

異なった5つの動作を考え、それぞれに番号をつけます。例えば1番は「上下のジャンプを繰り返す」。2番は「円の周りを走る」。3番は「ケンケン歩き」など。

大人が番号を言い、子どもはその番号に合う動作をします。

違う番号を早く言えば言うほど、ヒートアップしていきます。動作が多ければ、3つでやってみましょう。

6 人間メリーゴーランド

床にシートを広げ、一人ずつ真ん中に座ります。

他の人はシートの周りに立って、シートの端をつかんで回りながら下のように歌い、真ん中の子にメリーゴーランドに乗っているような体験を与えます。参加している子どもたちみんながメリーゴーランドに乗れるように時間調整をしてください。

♪まあるく回って、回って、回って、回って、回って、揺すろう-揺すろう♪
※「揺すろう」のときは、シートを揺らしましょう
2〜3回繰り返したら、反対周りで同様に最後は♪そして、回って、回って、ハイ止まりま〜す♪で止まります。

7 小さなエンジン

シートを床に広げ、その端にあぐらをかいて座ります。シートは電車、端にいる子は車掌、という設定です。

他の人は街の向こうまで届ける必要があるフーリースボール(積荷という設定)をその子に手渡します。積荷が積み込まれたら、他の子たちはシートの反対側の端を後手に持って「やれるよ、やれる。やれるよ、やれる」と唱えてシートを前に引っ張り、遊び場の反対側まで、座っている子と積荷を載せていきます。車掌役の子は進行方向に向いて座っていますが、シートが動き始める時に後にひっくり返らないよう、シートの端をつかんで腰の辺りまで持ち上げ、体を安定させるようにします。発信する時から大人は車掌の後ろにいて安全を確保して下さい。

全員が車掌になるまで続けます。子どもたちが力持ちなら、車掌を二人にしても良いです。大人が車掌になった時、子供たちはとても喜びます。

8 チームで発射

シートの真ん中に子どもひとりが寝転び、仰向けになって両手を頭の後ろで組みます。他の人はシートを取り囲むように立ちます。

大人が「ちょっとだけ持ち上げる?中くらいの高さがいい?高く持ち上げてほしい?」と聞きます。また持ち上げる時、どんな名前で呼ばれたいかも聞きます。

残った全員で周りに立ってシートを両手でつかみ、「1、2、3」で真ん中の子が持ち上がるように一斉にシートを後ろに引っ張ります。その時に子どもが呼ばれたいという名前をいっしょに唱えます。(腕の力で上に持ち上げるよりも、後に引っ張るほうがうまくいきます)。

持ち上げたら、ゆっくり下に下ろします。これを3回繰り返します。全員が真ん中で持ち上げてもらうまで繰り返し行います。

注意!シートは芝生やマットなどやわらかい地面の上に置いてください。またこの遊びには、二人以上の力持ちの大人が参加するようにしてください。大人は子どもの左右に位置して子どもの安全をしっかり守ってください。

9 びっくりパラシュート

みんなでシートの端をつかんで回りに立ちます。

目を閉じてシートをゆっくり揺らしている間に、大人が周りを回って一人の子の肩をたたきます。

肩をたたかれた子どもはシートの下にもぐって横向きに寝ます。大人が「わあ、びっくり!」と叫ぶのを合図にみんなでシートを下ろして目を開きます。そして周りを見回して、シートの下にいる仲間が誰なのかを当てます。

10 涼しいそよ風が吹いてくる

人数分の椅子を丸く並べ座ります。

大人がその輪の真ん中に立って「涼しいそよ風が○○の子どもたちのところに吹いてきます」と言って、何人かの子どもに共通していることを取り上げます。例えば「涼しいそよ風がアイスクリームが大好きな子どもたちのところに吹いてきます」「赤ちゃんの妹がいる子のところに、」などです。あてはまる子どもは立ち上がり、空いている椅子を探して座ります。立ち上がった子どもが一人だけだったら、他に空いている椅子がないので、お辞儀をしてから元の席に戻ります。

自分のことをどれくらい仲間に披露するのか、自分自身で決めることができるのを大事にしてください。あてはまっても、そのまま椅子に座っている選択肢もある、ということです。

11 壊し屋ボール

紙コップ、またはダンボールを使って建物を作ります。できた建物は、壊し屋ボール(フリースボール)をあて、完全に倒れてしまうまで壊すことを、事前に話しておきます。大きな建物をみんなで作るか、二人組みや少人数でいくつかの建物群を作るかはみんなで相談して決めてください。

建物ができたらフリースのボールをぶつけて、完全に壊れるまで続けます。ボールを投げる前に、大人はロープで壊し屋ボールを投げる線をひきます。線が建物から遠ければ遠いほど、ボールをあてて壊すのが難しくなります。大人は子どもの適正を考えながら、壊す難易度を調整してください。

12 サイモンが言った

オニを順番に決めます。オニは自分の名前を使って「○○(自分の名前)が言った」の後に命令を出します。みんなはオニの命令に従います。

命令は「手で頭を触りなさい」など自由です。名前を言わずに命令だけ言った場合には、その命令に従うことはありません。

間違えてしまった子どもは、遊びから抜けなければいけないのですが、このゲームではオニとハイタッチをするだけにします。

13 協力的椅子とりゲーム

人数分の椅子を、背を円の中心に向けて並べます。

音楽に合わせて椅子の輪の外側を踊りながら回ります。音楽が止まったら空いている椅子を見つけて座ります。

1回終わるごとに1脚ずつ椅子の数を減らします。椅子取りゲームと違うところは、残った椅子を奪い合うのではなく、ひとつの椅子に二人で座ったり、ひざの上に座ったりと協力し合います。これを椅子が一つになるまで続けます。
椅子では危険だと思ったら、ロープで輪を作り、音楽がとまったら、みんな片足を輪に入れるようにします。

14 大波・小波ジャッブーン

みんなで輪になって、シートの端をつかんで立ち、大人の「大波・小波、大波・小波、大波・小波…」と繰り返し唱えるのに合わせながらシートをやさしく振ります。

大人が「ジャップーン!」と言うと、一斉にシートを持ち上げて下にもぐります。大人は好きなときに「ジャップーン!」と言うことができます。
いったん海に(シートの下)にもぐったら、子どもたちと想像上の海底散歩をして海の生き物を見に行きましょう。

 
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