|
|
親が、子育てをすることが出来ないとして児童相談所に行き、家庭外で子どもを育てる支援が決まると、日本ではまず赤ちゃんは乳児院に預けられ、発達障害がないと解った2〜3歳くらいに養子縁組を希望する里親さんに委託されます。でもその養父母たちとは、乳幼児期に保護者と結ぶ依存症になるほどの愛着関係を形成することが難しくなります。現在、乳児院では愛着の絆の大切さをよく理解していて、赤ちゃんに担当の保母さんがついて養育するところが増えてきました。しかし、その後の養子縁組による深い愛着関係が出来た保母さんとの別れは、米国トラウマセンターのヴァンデコーク博士たちの唱える「発達途上のトラウマ障害」の原因の一つ(愛着関係の出来た保護者から引き離されるトラウマ体験)になる可能性があります。
欧米では妊娠中の親達のカウンセリングに力を入れて、念入りな相談と検討を通して両親が子育てできないとなったら、赤ちゃんが生まれる前に養子縁組を設定します。出産直後赤ちゃんを抱くのは養母で、すぐに「愛着依存症作り」にとり掛かるようになっています。これを日本でも実践しているのが愛知県のある児童相談所で、「赤ちゃん養子縁組」としてだんだん知られてきました。この愛着形成の大切な時期を逃さない、養子縁組の成立経路を速く「常識」にしたいと、ぐらんまは考えています。
皆さんには、乳幼児期の絆作りの大切さを知っていただくため、まずはこの「はぐりぃ らぶりぃ」をお読みいただきたいと思います。不安や心配を抱えているなら、身近にいる子育て経験の豊富な方や最寄りの支援センター等へご相談下さい。児童家庭支援センターは、プロの立場で、あなたとあなたのお子さんの愛着の絆作りをサポートしてくれるはずですよ。 |
|
|
|
|
|