泣きやまない赤ちゃんのために!〜夜泣きやむずかるのを鎮める5つのS
出生から3ヵ月までは第4胎児期? − 母体内の環境の再現で問題解消
新しく親になって最初に直面する困難は、だっこをしても、何をしても泣きやまない夜泣きかもしれません。困ってしまったママとパパのために、ぐらんまがとっておきの情報を紹介しますね。
今アメリカでベストセラーになっている、サンフランシスコ大学医学部の小児科医、ハーヴィー・カープ博士(Harvey Karp, M.D.)の『近所で一番ご機嫌の赤ちゃん(The Happiest Baby on the Block)』という本とDVDで指導されている、5つのSです。
カープ博士は、生後3ヵ月までの新生児を胎児期の続きと考え、ママのおなかの中にいた環境を5つのSという方法で再現することで、赤ちゃんの不安を鎮めることができるといいます。
5つのSとは・・・・ ⇒詳しく読む
1) swaddlingスワドリング(くるみ込み)
大きな風呂敷程度の大きさの柔らかい赤ちゃん用ブランケットなどで、赤ちゃんの両手を固定するようにくるみ込みます。力があるパパの方がこの仕事に適しているわ。「すぐに気持ち良くしてあげるからね!」と声をかけながら、手早くくるみ込んでね。 ⇒詳しく読む(やり方を示すイラストつき)
2) side & stomachサイド(お腹を下にして横抱き)
赤ちゃんの右ほっぺを左手で支え、足を左胸の方にむけて、全身を保護者の左腕に乗せます。赤ちゃんのおなかを下に顔は外側に横抱きする形で、横抱きの角度によって赤ちゃんがピタッと泣きやむことが多いので、角度を研究してください。保護者の右手は左手の下で、赤ちゃんの頭を支えます。くるみ込み同様、お父さんの方が、腕が長く手が大きいので、うまくできるようです。 ⇒詳しく読む(やり方を示すイラストつき)
3) shushing Sh−、シィー(ママのおなかで聞いた血流音に似た波長)
上で紹介した「横抱き」のまま耳のそばに口を当てて、赤ちゃんの声の大きさに合わせて「Sh−、シィー」と何度も繰り返します。市販の「血流の音」のCDでもOK。あるいは血流音の波長に似た電気掃除機やヘアドライヤー(熱風を赤ちゃんに吹きかけないように注意して!)の音を聞かせても良いわ。ママの血流音を覚えている生後3ヵ月の終わりぐらいまで有効です。⇒詳しく読む(やり方を示すイラストつき)
4) swingスウィング(ゆらゆら揺らす)
第2のSの姿勢(横抱き)で、頭と首を両手で支えて(大事!)、両手を静かに左右に動かします。疲れたら椅子に腰かけ、赤ちゃんの頭を両手の上に乗せて、体をももの上に乗せ膝を左右に動かします。赤ちゃんがむずかったら少し早く、静かになったらゆっくりと。胎児だった時、羊水のなかでゆらゆらと揺れていた状態を再現してあげるのです。
赤ちゃんが眠ったら赤ちゃん用室内ブランコを使っても良いでしょう。ブランコの背を一番平らにセットし、くるみ込みをした赤ちゃんをまっすぐ背もたれに座らせてシートベルトをしめ、最初は手でゆすって安全を確かめてからスイッチをハイ(大きな揺れ)に調節してね。⇒詳しく読む(やり方を示すイラストつき)
※「スウィング」は「シェーク」ではありません。"シェーキング・ベービー"は、体をつかんで頭と首を支えずに前後に激しく揺すって脳と首にダメージを与え、時には死に至らしめる児童虐待の一種です。
5) suckingサッキング(しゃぶらせる)
おしゃぶりをしゃぶらせます。でもこれは、母乳がしっかり飲めるようになってからにしてね。おしゃぶりは軽くくわえさせ、時々、ポンポンと軽く叩いて落っこちそうにさせると、赤ちゃんはもっと食らいついて、吸いつくのが上手になるそうです。
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赤ちゃんには個人差がありますから、1から5のSを組み合わせて、あなたの赤ちゃんに合う方法を見つけてあげてください。
参照 (Karp, Harvey, MD "The Happiest Baby on the Block" 本とDVD, 2003 www.happiestbaby.com )
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