言葉と感情の豊かなやりとりを
たくさん話しかけると同時に、子どもの言わんとすることにも耳を傾け、それに対してまた言葉や動作で応えてください。この頃の子どもは大人の話し方・抑揚・表情・動作をまねして、片言を交えた動作で意思を伝えるようになります。意志表示は言語だけでなく、顔の表情や体でも伝えられることを教えていきましょう。自分の意思が伝わることで、子どもは安心して、かんしゃくを起さなくて済むはずです。
でも知恵がつくにつれて、やりたくても「まだしてはいけないこと」(例えば一人でお外に出ること)が増えてきて、その欲求不満や不快感を泣いて伝えるかもしれません。その時は簡単に、「●●ちゃんは怒っている。オンモにでたい。オンモに出たい。出られないから怒って泣いているのね」と短い言葉で繰り返して子どもの気持ちを分かってあげたことを表し、さっと抱きあげて「ママと一緒にジュースを飲みましょう。お片付けが終わったらオンモに一緒に行くからね」と気をそらしたら・・・ほら泣きやんだでしょう?
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また泣かずに感情の表現が出来るように、感情に名前をつけたりもしてみてください。夜、絵本を見せながら、登場人物の表情や感情を親子でまねて遊ぶのも楽しいですね。
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絵本を読んだりするのは、ママ(あるいはパパ)と子どもが1対1で(または兄弟もいれて)深く関わる時間で、子どもたちの一番楽しい思い出となるものです。あなたのママもそう言っていましたよ。
ねだられたら、何度でも同じ物語や本を繰り返して
この時期から2歳頃にかけて、同じ物語やお話を何度も何度も繰り返しおねだりします。少しでも違った読み方をしたり、いつものお話を違うものに換えると怒って、同じように語ったり読んだりすることを強要します。「もうママ飽きちゃった」なんて言わないでね。これは繰り返すことで、母国語の脳神経回路を強化しているのです。社会的に成功するためには言語能力が欠かせませんから、将来のコミュニケーション能力の土台をしっかり築くためにも、飽きることなくつきあってあげてください。
小さな挑戦を見守って
もう支えなしで歩けるようになったでしょう?家の中や庭が子どもにとって安全かどうか、毎回確認してくださいね。色々な物を触って、自分でなんでも試そうとするので、手を添えてサポートして、出来るだけやらせてあげましょう。出来たら「まあすごい、こんな難しいことが出来て!」とほめてあげてね。そしてパパが帰ってきたら「今日は●●ちゃんがこんなことが出来るようになったのよ」と言ってください。自分の良いことが話題に上がるのが、子どもにとってとてもうれしく、満足なことなのです。こうして自尊心が高められ、後に、自信を持って失敗を恐れず色々なことに挑戦できる子になっていくのですよ。 |