まねは成長の大事な過程
先に、他の赤ちゃんと一緒に遊ばせてあげてと書きましたが、実際は、赤ちゃん同士で共に遊ぶということはまだ出来ず、皆それぞれ独り遊びをやっている状態でしょうね。それでもお互いに観察し合っていて、布団で作ったトンネルを「はいはい」でくぐる子がいると真似をしたり、つたい歩きをしている子を見た2〜3日後、急に家具につかまって立ち上がったりします。お互いに刺激し合っているのですね。お兄ちゃんやお姉ちゃんがいればもちろんですが、同じくらいの年齢の子たちと過ごすことで真似をしあい、成長していくのです。
成長や達成をほめる
他の赤ちゃんと遊ばせる機会を持つことは、親にとっても、ママ友やパパ友と交流が出来る良いチャンスですから楽しんでね。でもくれぐれも親同士でわが子を比較して張り合う場にはしないでください。心ないママ友から「あらまだ"はいはい"だけ?」などと言われたら、「ええ、"はいはい"で脳梁をうんと育てているのよ」とすまして答えることです。
子どもの成長は一人ひとり違います。競争心なんか捨てて、わが子の発達段階をしっかり把握して、新しいことが出来たら大いにほめてあげましょう。これから毎日のように出来ることがどんどん増えていきます。立てて「偉い」、転んでもまたやろうとして「偉い」とほめてあげれば、「もっとやろう、親を喜ばせよう」という気持ちになって、これからの学習への大きなステップになりますよ。
絵本を読もう
口から出る言葉は、まだ「ダダ」「ママ」くらいですが、親の言葉の意味はずいぶん理解できて「それ、ママにちょうだい」「お鼻はどこだ?触って」という簡単な指示に従うことが出来ます。また、動物の声の鳴き声などを真似することが出来るので、絵本を読みながら「牛さんはどうやって鳴く?」などと言葉の遊びを取り入れながら語彙(ごい)を豊かにし、リズム感のある童話や童謡を繰り返すなどで言葉を話し出す基礎を作ってあげましょうね。
感情の代弁をする
この頃には感情反応が豊かになって、喜び、安心、不安、怒りなどを動作で伝えますね。ママとパパは、それに感情の言葉をつけてあげましょう。「そう嬉しいのね」「あら怒っているの?」「あー悲しい、泣いて良いのよ」といったふうに。感情は悪いものではなく、表したそれを分かってもらうことで、ママやパパをもっと信頼するようになり、親子のアタッチメント(愛着)が深まっていくのです。 |