ニーズを満たし、たくさん話しかけて
「ニーズを分かってもらいたい」と思うのは人間が誰しも持つ念願ですよね。ママやパパが泣き声を聞き分けて即座にニーズに応えてあげることで、赤ちゃんは満足と幸福を感じ、保護者を信頼するようになります。これが乳児のメンタルヘルスの基礎。赤ちゃんの泣き方に耳をすませ、目をみはり、赤ちゃんがして欲しいことにすぐに応えてあげましょう。
そして、明るく静かな声で、たくさん話しかけましょう。ママやパパの話しかけは赤ちゃんの情緒の発達だけでなく、言語の発達にも大切よ。英語では「マザーリーズ」と言いますが、高い声でゆっくりと、抑揚とくぎりをつけて、「ワンワン」「ブーブー」といった赤ちゃん言葉を表情豊かに話しかけてあげて。それに赤ちゃんが応えたら「あーそうお」と受け止めてね。
おなかの中にいる時からママの声を聞いている赤ちゃんの両耳の後ろに当たる脳の場所(側頭葉の聴覚野)には、聴覚の脳神経回路がたくさんできています。パパやママや家族が話しかけてあげるたびに、それがもっと強化され、言葉が分かる場所が発達し、熟語をしまう引き出しも育っていきます。まだちゃんとした言葉は作れないけど、ママやパパの言うことが少しずつ分かってくるのですよ。
五感を刺激しよう
音楽、リズム、色、匂い、肌触りなどで、五感を刺激することも大脳各所の成長を促します。例えばお風呂の時の石けんの匂いなども赤ちゃんには成長を促す刺激剤になっているのですよ。
脳内の緊張を解き、肉体の発達を助けるベビーマッサージもとても良いでしょう。 |